雑食系で偏食系
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
台詞にネタバレががが
主に遙か4と乙女ゲーム業界への愚痴。
主に遙か4と乙女ゲーム業界への愚痴。
俺は君を愛していた
シロウ―――貴方を、愛している
忍人EDのモノローグを聞いた時にどこかでこんな台詞聞いたことあるなぁと思ったんですが、セイバーでした。名シーンの多いFateでも屈指の場面。
乙女ゲーム市場も男性向け18禁ゲーム市場並に成熟しないかなぁとは前々から思っていますが、遙かなる時空の中で4は乙女ゲームにおけるシナリオのセオリーを破らんとする意気が伝わってくる意欲作だったと思います。まぁ手放しでは誉められませんけどね。ていうか意欲はあるけどシナリオは相当残念だったのも事実です。私は忍人好きなのでシナリオ完成度的には概ね満足ですが、那岐とか布都彦好きさんは浮かばれないだろうあの説明不足シナリオじゃ…。
でも、これを足がかりにまた色々と意欲的な作品が出るといいなぁという意味で遙か4は先駆けになりうるかもしれないなんて期待もちょっとあったり。
遙か4における随所のマズさは私もよくわかってるし不満に思いまくってるので置いておいて。
乙女ゲーム市場の成長を阻害しているのはファンなんだろうなぁと遙か4のレビュー(否定的な方)を見ると思います。
曰く、
*甘さが足りない、もっと甘く!!もっともっと!!砂糖を吐くくらいに!!
*主人公の個性が強すぎる。或いは千尋のキャラクター性そのものが気に入らない。いっそ嫌い。
*奇をてらったシナリオなんていらない。攻略対象と無難にラブくなればそれでいい(ループを扱うシナリオ・死別エンディング・真(隠し)エンディングの否定)
*女キャラいらない。二次創作で攻略対象キャラと主人公以外の女キャラをくっつける人の感性を疑う。虫唾が走る。
あらゆる乙女ゲームはこの不満を感じさせてはならない、という向きが多い気がするのですが。正直いわゆる乙女ゲームのセオリーを踏襲し続けるだけではこの市場は先細りです。Keyのような風雲児が出てこない限りこの殻は破れないだろうけど、男性向けと違って市場が小さすぎるから、そんな冒険をするメーカーは無い(といか体力的に博打は打てないところが多いのかも)。
男性向け市場は、とりあえずエロければいいというセオリーがあったのが、Keyの「Kanon」によって泣きゲーというジャンルが確立されて、以降ひたすらエロ、というジャンルはそのままに泣きゲー他Nitro+、型月のようなメーカーが生まれて多様化してきたように思います。
乙女ゲーム市場では無理なのかな…。ファン層が女性なだけに、何だか妙に神経質だし、潔癖だし、うーん…。でも、遙か3があれだけ売れたのって今までに無いジャンルだったからだと思うんですよね。甘いだけじゃないある種殺伐とした世界観に惹かれた人も多いのでは?(雅やかさに惹かれた、なんて人はいないと思う)。
まぁでもユーザー層が違う市場を単純に比べることはできないか。そういえば、乙女ゲーム…っつーか遙かの場合ですが、シナリオの完成度は人気に必ずしも繋がらないところがあるのが面白いです。これを如実に感じたのは遙か3。そして、シナリオが残念でもキャラメイクが秀逸なら人気に繋がると感じたのが遙か4…つかぶっちゃけ那岐のことです。興味深い。結局乙女ゲーマーってシナリオはどうでもよくて、キャラさえ良ければいいんじゃないかと。良いキャラさえいればあとは勝手に妄想するから。妄想力はあるのに読解力に欠けてるようにも感じます。譲とか柊に対する解釈とか。同じゲームをやったとは思えない人がたまにいる。というか、キャラを積極的に曲解して壊すのをカッコイイと勘違いしてる人、いませんかね。中二病に見えるんですがね。
つまり何が言いたいかと言うと、Fateのセイバールートの幕切れに文句を言う人はいないのに(あれが彼女の生き様なのだから文句を言うなんて無粋もいいところですが)、何故遙か4でやっちゃうとアレルギーを起こす人が居るのか。Fateの桜ルートTrueEDに反対する人はいないのに、遙か4の風早シナリオは何故ダメなのか。
結局個人差なんですけど…全てのユーザーを満足させることなんてできない。そんな中であくまでセオリーを守る保守的でワガママなユーザーと、新しいことを好き放題やりたい一方で売り上げを確保しなければならないメーカーのせめぎあいなのかな。
なんかコーエー擁護みたいになってしまいましたが、決してそんな事はありません。正直遙か4は一度無かった事にして作り直してほしいと思うくらい酷いシナリオがいくつかありました…ていうか那岐と布都彦・柊のシナリオは何とかしてほんとに。風早は一人だけEDが二種ある扱いの良さは全く気にならないんですが、やはり真EDの方の設定はまずすぎたと思う。前にも書いたけど、人を作るのはそれまでの経験とそこから得た感情だと思うから、無かったことにしましたーは一番やっちゃいけない。全ての個人の書をクリアしたテレビの前のユーザーはぽっかーんです。比較的良かったアシュ・サザキ・遠夜・忍人は…アシュは天の岩戸イベントが唐突過ぎる。もう一章、絆を深めるイベントが欲しかった。或いは一目ぼれだったってのをわざわざBADみなくてもわかるようにするとか。遠夜は、シナリオはともかく前世設定が勿体無さすぎ。始まりの物語を銘打つならこの設定はもっとうまく使えた。サザキは…ていうかこれはサザキシナリオに限った話ではないけれど、中つ国の人間がダメすぎ。しかも根本的な解決がなされていない。差別設定はいいけど、こういうのは解決されるカタルシスも同時に用意しておかないと。ファンタジーなんだからこんなところだけ現実味を持たせなくていいと思う。忍人EDについては私としてはアリだし文句は特に無いですけど、意欲的すぎる幕切れなのは確かだからまぁ賛否両論で当然だよなぁ…と思う。続編があったとして、この綺麗な結末を踏みにじられないかが心配と言えば心配。
うーんなんかわけわからんな…。まぁ愚痴ですよ、愚痴。
型月の新作楽しみだなぁ。あと地霊殿。
あ、空の境界の新作買いに行かなきゃ。
PR
Comment